ショールーム日誌

2015/09/08 80歳のセミマリッジ 前編

セミマリッジ・・・聞き慣れない言葉ですが、今回、80歳で人生のパートナーと運命的な出会いをされたHさんが提唱された言葉です。結婚という枠にとらわれず、同じ方向を向き、人生を共に歩んでゆく同志・・・そんなイメージでしょうか。Hさんのセミマッリッジストーリーをご紹介します。

Hさんはエイトスター歴20年以上になる古くからのお客様。長年、高原の別荘地でカフェを経営され、離婚後は女手一つで娘さんを育て上げたそうです。久しぶりにご来店されたHさん。背筋はピンと伸び、お肌にはシワひとつなく、ツヤツヤピカピカでとても若々しくて華のある方。初対面の私はてっきり還暦くらいの方かなと思っていました。

そんなHさん、ニコニコしながら「田村さん、私、プロポーズされたんです」と、突然の告白。「えーっ?!びっくりした。お幾つの方なの?」あまりの思いがけない言葉に、田村は目をしばたかせて尋ねました。Hさんはにっこり笑って 「8つ年下の方です」 「8つ下っていくつ?」 「72歳です」 「え?!・・・ってことは、あなた、80歳なの?!こんなにツルツルなのに?!いやあ、あなたこそ、エイトスターのアンチエイジング効果の証人だね。」田村は思わずHさんの手を握ってしまいました。「ごめんね、あんまりツルツルだから思わず握ってみたくなっちゃったよ。いやあ、プロポーズとはびっくりした。それで彼とはどこで知り合ったの?」

Hさんは以前にもピースボートに乗ったことがあったそうですが、もう一度乗ろうと、有り金をはたいてこの4月から3か月間、2度目の世界一周の船旅にお一人で参加されたそうです。繰り返しますが、Hさんは御年80です。このバイタリティーが若さの秘訣なのでしょうね。

船にはHさんと同じくお一人で参加されているシニアの方もおり、10人くらいの男女で仲良しグループになって船旅を楽しんでいたそうです。彼もそのメンバーの一人。グループの中でもとびきり元気で明るい男性だったそうです。

グループで毎日ダンスやマージャンをしながら旅を楽しんでいる中、事件は起きました。

ある日、アイスランドの温泉に入るので指輪を外したHさん。指輪が無くなったことに気が付きました。3日ほどそのままにしていたのと、しまい場所を何度か変えたので分からなくなってしまったとのこと。また、最後にしまった記憶のあるポシェットは、逆さまになって中身がこぼれたことがあるので、床に落ちたかもしれない、と思ったのだそうです。普通であれば誰かを疑ったり、自分を責めたりとマイナスの感情に支配されてもまったくおかしくない状況です。しかしそこは、山あり谷ありの人生を経験してきたHさん。「もし、メイドさんが拾ったのなら、ダイヤはきっとその家族を幸せにしてくれるからいいわ。しょうがない……!」と、無意識の内に執着を手放していたのだそうです。ただ、ダイヤが無くなったことを話すと気分を悪くするだろう、と同室の人には言えなかったのだそうです。

そんな中、何故か彼にだけはダイヤを失くした話をされたそうです。すると彼は「あなたが前に話してくれた、人を幸せにするダイヤモンドなんでしょ?拾った誰かが幸せになるんならそれでいいんじゃない?」と、Hさんが感じたことと同じことを仰ったのだそうです。Hさんがびっくりしていると、それに追い打ちをかけるように「じゃあ、僕が新しいのを買ってあげるから、一緒になろうよ」と彼。この台詞を聞いたHさん、あまりに唐突な申し出に頭の中が真っ白になってしまったそうです。

それから数日間、彼は特に変わったそぶりも見せず、Hさんの心はモヤモヤしたまま。  ある日の夕食の後、Hさんは思い切って彼に尋ねたそうです。 「あの時の一緒になろうっていう言葉は、どこまで本気なの?あなた、私がいくつかご存知?私、80歳よ?」 「本気だよ。僕は72歳。年の差は全然気にならないよ。姉がいるから年上の女性には慣れているしね。それに、あなたは、姉と大好きだった母に雰囲気が似ているんです。あれから、あなたの部屋をどうしようか考えているんだよね」 当然のように答える彼にHさんは戸惑いを隠せなかったそうです。

年も年だし、これからの人生を共にするということになっても、お互い都合のいい時に行き来すればいいわと思っていたのに、一緒に暮らすだなんて……。 「帰国したら、私が書いた本を送ります。その本を読んだ上でまた連絡をください」 Hさんがそう彼に伝えた数日後、なんと、ダイヤが現れたのです!!それも、絶対に入れていないはずのバッグの中から・・・。

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